2018-2月ごあいさつ&子供の生活習慣病は妊娠中に決まる?

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2018年2月のごあいさつ

2月に入り寒い日が続いています。みなさまいかがお過ごしでしょうか。東京では1/22に雪が降りましたが寒い日が続きまだ少し残雪があります。新規メール相談提供を再開しました。また、多忙につき丁寧な対応・提供ができないと判断した場合は受付を停止することがあります。ご了承ください。今回から妊婦さんのためになる情報を書きたいと思います。

子供の生活習慣病は妊娠中(胎児期)に決まる

やせ女性から2500g未満で生まれてくる子供(低出生体重児)が増えている

最近の日本では生まれてくる子供の体重が少なくなってきている。2500g未満で生まれる子供の数が約10%にもなるという。平成19年には出生数1089818人の9.8%が低出生体重児(2500g未満)、約10人に1人となる。この数は先進国でも突出している。この背景には「やせ女性(BMI18.5以下)」の増加がある。特に出産年齢の20代は17.4%、30代は15.6%がやせ女性となり高くなっている。※厚生労働省:人口動態統計による

低出生体重児は生活習慣病にかかりやすい。具体例:第2次大戦中ナチスドイツ占領下オランダでの妊婦さん

妊婦さんの摂取カロリーが約6か月にわたり1日1000kcal以下に制限された(オランダ飢餓の冬と呼ばれる)。栄養状態の悪い妊婦さんから生まれた子供たちは低出生体重児となった。その子供たちが戦後成人して肥満・糖尿病・精神疾患が多発したというイギリスの研究。またその肥満や糖尿病などは約60年、孫の世代まで遺伝したと言う。

オランダの妊婦さんに何が起きたのだろうか

妊婦さんは、お腹にいる子供が飢餓環境に適応して少ない食べ物でも生きられるように※遺伝情報を変えた。しかし、戦争が終わり食べ物がありふれた飽食の時代となり逆に栄養過多となってしまったのが原因とのこと。

何が起きたかもっと詳しく!

※遺伝情報を変えた。この場合、インスリンと同じ作用をするインスリン様成長因子2(IGF2)のDNAのメチル化(遺伝情報がOFF状態になる。)が低下した。インスリン様成長因子2(IGF2)はインスリン分泌に関わる遺伝子ではないかと言われています。このインスリン様成長因子2(IGF2)に結合するタンパク質(IGF2BP2)の型を遺伝子検査で調べることにより第2型糖尿病発症リスクを調べられます。GT型・TT型であるとインスリンの作用が低下して第2型糖尿病のリスクが高くなるようです。第2型糖尿病は飢餓を何度も経験した日本人に多いと言われています。また逆に、妊娠中に高脂肪・糖質を大量に摂取するとインスリン様成長因子2(IGF2)のDNAのメチル化が高くなり、子供がADHDを発症したという報告もある。参考文献:ジェネシス遺伝学研究所HP・富山大学医学部HP

妊娠中にダイエットしたり、体重増加を恐れてしまうと子供が生活習慣病になってしまう

妊娠中は体重が増加したりスタイルが崩れてしまったり・・。しかし、食事を減らしたりすると子供が生活習慣病になってしまうかもしれません。生まれてくる子供のためにもたくさんご飯を食べたいですね。ちなみに私の親族・血縁者には肥満や糖尿病の人はいません。

参考リンク

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